ドリルのように回転する工具の先端(プローブ)を、アルミニウム合金の接合部分に強い力で押し当て、かくはん熱で接合部分を軟化させます。軟化したアルミニウム合金は粘土のような状態になります。
工具の通過後は熱が下がり、接合部分は固体の状態に戻り、接合が完了します。これにより美しい溶接面を得ることができます。
アルミ車両の製作には欠かせない技術です。

FSWはかくはん熱による接合を行うため、一般的な溶接に使われるような溶接材が不要です。
そのため製品製造範囲は従来の接合方法に比べ大きく広がっています。
 1.薄板から厚板まで接合が可能になった。
 2.ダイカスト材を含むすべてのアルミ合金の接合が可能になった。
  溶接割れの心配はありません。
 3.従来の溶接方法に比べ、溶接変形が非常に小さい。
 4.従来の溶接方法に比べ、熱影響による強度低下が小さい。
 5.溶接外観が美しい。アルマイト性及び塗膜性に優れている。

FSW技術は、大江戸線12-000系車両、近畿日本鉄道シリーズ21などに採用されています。