アルミニウムは自然にあるボーキサイトを原料としています。
日本軽金属は自社保有の水力発電によるクリーンなエネルギーでアルミニウムを製錬しています。アルミニウムは軽量な金属なので、鉄道車両などの輸送機器ではエネルギー消費の節約ができます。
また、アルミニウムでつくられた製品は、さらに使用後に再生(リサイクル)することができるのです。

アルミニウムは原料のボーキサイトからつくる新地金のわずか3%のエネルギーでリサイクルできます。

現在活躍しているアルミ車両も、廃車になると解体され新しい製品をつくる材料に生まれ変わることが出来ます。
これまでのアルミ車両は、製造時期により数種類のアルミニウム合金を使って、その特長を生かしながら車体を組み立てるなど、製造方法が異なりました。
従って、リサイクルするには合金種類毎に分別しなければなりませんでしたが、単一合金種別で車両を構成する手法(モノアロイ化)の開発によって、平成8年営団地下鉄南北線9000系車両に、最もポピュラーなAI-Mg-Si系合金(6000シリーズ)のみでつくられた車両が実現しました。
こうすることにより、単一合金種別へのリサイクルの可能性が明らかになりました。
将来は、新幹線車両をはじめ総てのアルミ車両をモノアロイ化することにより、アルミ車両からアルミ車両へ≠フリサイクルの実現を目指し、研究が進められています。