社員紹介 技術系1 近藤琢年

※所属部署は取材当時の物

技術者としての人間性をもっと磨くために、アクト入社を選択。

大学と大学院では、ずっとアルミ-セラミックス粒子複合材料の研究に取り組んでいました。アルミニウムがもつ無限ともいえる可能性に魅了された感じですね。卒業後も大学に残って研究を続けるという選択肢もあったのですが、いろいろな人と出会うことで自分の感性をもっと磨き、人間性を豊かにしたいということで全国区のメーカーであるアクトに入社したんです。
入社後は、設備グループで実質は現場実習ともいえる経験を積んでから、自動車ビジネスユニットでホンダのインサイトに搭載される耐力一定材の開発と量産化、そして管棒ビジネスユニットでヤマハの二輪車エンジンに搭載される粉末シリンダーライナーの開発と量産化を手がけてきました。これらは基本的に押出技術をメインにした製品開発です。それから市場開拓グループで、さまざまな粉末合金の開発を6年間ほど担当。現在のMAXUSグループに移ったのは4年前、いろいろな部署でキャリアを積んだ入社10年後のことですね。

キャリア10年目で担当したMAXUSという画期的な次世代製品。

ひとくちにアルミ合金といっても、その製造方法には種類があり、アクトの製品であるMAXUSには粉末合金という技術が利用されています。これは、アルミと他の金属粉やセラミックス粉を混合させて固化成形、焼結することで、アルミ本来の強みを維持しつつ、いままでにない性質を持たせることができる新しい合金技術なんです。
和名でホウ素と呼ばれるボロンは、原子炉内の制御棒に利用されるほど非常に大きな中性子吸収断面積を持つ物質です。MAXUSは、このボロンを粉末合金技術で高濃度に含有させた中性子吸収材で、使用済み核燃料を輸送・貯蔵するキャスク容器において臨界防止用の仕切り板として使用されています。
開発にあたっては、海外の原子力関連企業から「既存の仕切り板は信頼性が低いので、より良い代替品が創れないものか」と持ちかけられたのがきっかけでした。これに対して日軽金グループの技術力を結集した開発プロジェクトがスタート。粉末合金という新技術の導入や、製造プロセスを押出から圧延に変更するなど、さまざまな試行錯誤を経ながら完成させたのです。軽量、高熱伝導度、高耐食性といったアルミ本来の特徴を活かしつつ高い中性子吸収能力をもつMAXUSが完成したというわけです。

想定外の事態に悩まされる日々を、周囲の協力とともに克服。

このように日本初の製品となったMAXUSは、アクトが世界に誇る新商品であり、その優れたパフォーマンスにより国内及び海外のお客様より高い評価を獲得しており、将来的には、世界のトップシェアを目指しています。しかしながら、その開発過程ではつねに想定外の事態や課題に悩まされ続ける日々でした。圧延加工ひとつにしても、まずは外注設備で試作をおこない「これでいけそうだ」となってから設備投資をして自社設備を導入したのですが、これがどうにも上手く稼働しない。不良品が続発する。微細な環境の違いが、大きな違いとなって最終結果を左右する。一朝一夕で解決するような問題ではありませんから、本当に時間をかけて改善していくしかない。もう毎晩、不良品に悩まされる夢にうなされて、体重は10kg以上減り、同僚からも心配されました。ですが、それ以上に気力は10倍以上に充実していました。

開発者があきらめなければ、前向きに取り組んでいけば、このアクトという会社は周囲がどんどん協力してくれる。手を貸してくれる。各種改善により、不良率が1/10以下に低減できた時は、スタッフ全員はもとより、これまでさまざまな助言や協力を惜しまずにしてくれた多くの人に感謝の気持ちでいっぱいでした。国内とは次元の違う"グローバル品質"という壁に向かって戦う日々ですが、より高度なクオリティを追求し、MAXUSというブランドをさらに育てていきたいですね。

 わたしから未来の後輩へのアドバイス

失敗を恐れないことが、自分自身を成長させる。
つねに失敗を恐れずに、新しいことにどんどんチャレンジして欲しいですね。ほんとうに大切なのは、失敗からつねに何かを学ぶこと。それを、かけがえのない財産として自分に蓄え、次のチャレンジに活かすことなんです。つまり、失敗を恐れていては、自分を成長させるチャンスさえも失ってしまいます。

わたしが感じるアクトの魅力

いままさに躍動しているアクトは、自分を鍛えてくれる。
会社で働くということは、いつでも自分一人ではないということです。一所懸命にやっていれば、それを助けてくれる仲間がきっとそばにいます。とくにアクトは、ベテランも若手も、みんなが和気藹々と仲の良い会社。人間関係が良好だからこそ、仲間との良いコミュニケーションのなかで楽しく仕事ができます。

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