用語解説
用語解説
トラックの荷台を囲むように配置された、開閉可能なガード部分。燃費向上や搭載量拡大の目的から軽量なアルミパーツを採用するトラックが近年増加しているが、日軽金アクトは分社化前の1972年から既に開発に取り組んでいる。
原子番号13の元素(Al)。軽量であるうえ熱伝導性や電気伝導性に優れ、軟らかくて展性も高いため加工性が良い。こうした特性のため幅広い工業分野で使用される。アルミニウムの精錬は電気分解を伴うため電力消費が大きく、現在、日本国内で生産しているのは自前の水力発電所によって安価な電力が使える日本軽金属のみである。
アルミニウムを主成分とする合金。マグネシウム、銅、シリコン、マンガン、亜鉛、といった他の金属と合金にすることで、アルミニウムのもつ金属材料としての特性をさらに向上させたもの。有名なアルミニウム合金としては航空機材料として利用された超ジュラルミンなどがある。合金にする他金属との組み合わせにより、さまざまな種類が存在する。
アルミ合金などの材料を、融点よりも高い温度まで熱し、液体にしてから型に流し込み、その後冷却することで目的の形状に固める加工方法。比較的自由度の高い形状の製品が効率良く安価に生産できる。
突起のある工具を回転させながら押し付けることで、接合させたい部材の接合部を摩擦熱によって熱し軟化させつつ、工具の回転力によって塑性流動をおこし練り混ぜるという接合方法のこと。1990年代に開発された新たな溶融させない接合方法であり、継手強度が高い、歪みが小さい、接合部が平坦になるといったさまざまな長所をもつ。
※当技術について、日軽金グループは総合力世界一位との評価を頂いている。
※参考リンク:http://www.patentresult.co.jp/news/2015/01/fsw.html
アルミ合金を加熱してから、ダイスと呼ばれる一定形状の断面を持つ金型の隙間から押し出し、必要な断面形状をもつ材料に形成すること。非常に複雑な断面形状で長さ方向には均一断面の製品を製造することができる。
押出成形において、アルミ合金などの素材を押し出す速度のこと。温度設定などとともに、押出条件の重要な要素であり、生産性に直結したコスト要素でもある。一般的には5〜50m/minくらいであるが、押出速度が速くなるほど、加工発生熱によって断面形状が変形したり、部分溶融が発生するため、これが押出限界となる。この限界点は合金種、断面形状、要求精度によって変わる。
バンパーの裏に取り付けられる衝撃吸収材のことで、軽衝突の際の車体の運動エネルギーを主に吸収するパーツ。また、フロント部分の重量は自動車の操縦性を左右するため、アルミニウムが使われる例が多い。
発熱する機械・電気部品に取り付けて熱を放散させ、温度上昇を防止するための部品。 熱伝導性に優れたアルミニウムが材料としてポピュラーであり、フィンと呼ばれる多数の板や棒の生えた形状のものが多い。電子部品用のミリ単位のものから、モーターなどにとりつけるメートル単位のものまで形状・サイズも多彩である。
原材料の使用量に対して、得られた製品の生産量の比率を表す数字のこと。この歩留まり(率)が高いほど、生産効率が高いことを意味する。
アルミニウム粉を金属粉・セラミック粉などと混合させて固化成形、焼結する新たな合金技術。従来の鋳造ではうまく固められない合金成分の比率が高いアルミニウム合金を作ることができるため、アルミニウム本来の強みを維持しつつも、鉄やステンレス、真鍮といった他金属の性質に近づけることができ、アルミニウム合金にさまざまな可能性を生みだしている。
母体となる集団のなかから、ターゲットとなるマーケットにあわせて必要な人材を組み合わせ、形成された新たな集団(ユニット)によってビジネスを展開すること。従来の硬直的な縦割スタイルの組織ではなく、柔軟な横串スタイルの組織形態をとることで、モノを売る基本的原則である、開発(創って)・製造(造って)・販売(売る)を迅速に回し、効率的な運用、素早い意思決定を実現する。
押出成形では、アルミ合金がダイスを通過する際のメタルの流線や速度分布を総称してメタルフローと呼ぶ。製品の品質や形状に影響するので、良好な歩留りや生産性を確保するためにはメタルフローの制御が重要となる。